いつの間にか隠居
改めて思うと、ちょっと激しめの人生だった。
みんな抗えないものがあると思う。老いだ。
極端だが、肌の張りは赤ちゃんと80歳では違うし、記憶力も運動能力も中学生と70歳では違う。みんな少しずつ老いる。
もちろん人生で1番楽しい時は人それぞれ違うが、平均的なタイミングは大体一緒なんじゃないかと思う。
そう思い至ったのだが、その平均的なタイミングの時、自分は地獄の底にいたので全く楽しくなかった。楽しくなかったのに、時間だけがすぎてしまっていることに気がついた時、「もう人生終わりかー」と思うことがある。これから立て直せるのかという疑問も出なくなって、もう無理だなぁと納得してしまうこと。「いやいや、まだまだこっからや!」と思うことすらしなくなったこと。
一時的な感覚だけども、その感覚が一日一回起こり、それが続くと無気力な日々が続く。
1日は24時間。そんなものみんな知っている。1年は365日。もちろんそれもわかっている。無気力が1日5分でも、それがとても暗く重い5分なら、1年続けば、振り返った時に無気力な1年になる。楽しかったことがあったのかもしれないけれど、振り返っても思い出せない。なんて都合の悪い頭なんだ。低燃費なので楽しいこと1つでだいたい1か月くらいは生きていけるというのに。
まぁ実は年明けからそんな感じだった。友達と話す時は場に適した話題もできるし、楽しい自分があることは理解している。ただ1日の中に必ず「不安」な瞬間がある。その繰り返しである日突然、いろんなものに対して抵抗する気がなくなってしまった。もういいかーみたいな。
そんで、もういいかーってなった時に、結構楽なことに気がついた。
先輩が間違えてても、もういいかー。
誰かがした方がいいけど、もういいかー。
時間はみんな平等なら、楽に過ごした方がいいよなー。だったら仕事も楽なところに行きたいなー。
と思い、あれやこれや頑張って支社にへ島流しに遭うことにしました。4月から支社です。1日平和。くそやろうが1人もいない。おかげでしばらくは余計なことを考えすぎてしまうだろうけど、考えすぎた時にちょっとずつ対処できるようになったらいいなぁ。